東洋経済が本日UPした記事について、
就活における1つの基準が出来るので話そうと思う。
『30歳年収「東京都トップ500社」ランキング』(資料①)
30歳年収「東京都トップ500社」ランキング | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
所謂「ゆとり世代」という層の30歳年収を見てみようという記事である。
こちらを就活時の会社選び、という観点でみてみようと思う。
少し古いが同報の『2016年卒生が選ぶ本当に志望したい会社』(資料②)と比較すると面白いことが考察できる。
最新版!「就職人気ランキング」ベスト300社 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
資料②では、主に銀行、旅行、メディア、商社、メーカーが1〜100位を占めている。
これに対し資料①では、M&A、貿易、MR、商社などが上位を占めている。
成長市場とされるソーシャルの部門では、
グリーやLINE、Gunory、mixiなどが100位〜150位に位置している。
何がわかるかというと、
「お金を稼ぐ」という軸で職種選びをして居ないということだ。
じゃあ何を軸に選んでいるのか?
簡潔にすると「親しみのある企業」である。
どういうことか?
つまり、
メディアに露出が多く、学生自身がコンシューマーとして接点のある企業が選ばれやすいということだ。
下記の記事では、会社を選ぶ基準として「自分のやりたい仕事ができる会社」が1位(40%)に上がっているが、そもそも「やりたい仕事」の視野が狭いのだろう。
就活生よ!自分の価値観を基に企業を選べ | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
社会人になるとかなり大事になってくる給与に関しては、6位(11%)である。
これが転職時の理由をみてみると更に面白い
下記は転職メディアを運営するDODAの調査である。
1位は、「ほかにやりたい仕事がある」だ。
新卒の時に「これがやりたい仕事だ!」と意気込んで入社したかと思えば、その数年後にはやりたい仕事じゃない、と理由をつけてやめているのである。
そして給与に関する理由は3位に位置付けている。昇給や結婚などステージが変わるタイミングがあったからだろう。
(なぜ、新卒の時に重視しないのか、調べれば給与という明確な基準は必ず議論されるべきことだとわかる。)
これは一重に、情報量の少なさとやりたい仕事が不明確だからではなかろうか?
雲を掴む、という言葉があるように知らないものを選ぶ事は相当に難しい。
まとめると、
インターネットが広がりをみせ、情報を多くキャッチできる世の中にも関わらず、学生は「圧倒的に情報弱者」なのである。
企業としては、これはビジネスチャンスになるだろう。
学生としては、今よりも多角的に情報を捉えていかなければ、3〜5年後、「やりたい仕事じゃないからやめる」などとつまらない理由で、その会社をやめることになるだろう。
これから就活、という学生は
これを機にぜひ考え方を参考にしてもらいたい。